都知事「夜の繁華街への外出控えて」100人超コロナ感染で

都知事「夜の繁華街への外出控えて」100人超コロナ感染で
東京都の小池知事は臨時の記者会見を開き、2日に2か月ぶりに100人を超える新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受けて、「都としては『感染拡大要警戒』の段階にあると認識している」と述べたうえで、都民に対し、特に感染の確認が相次いでいる夜の繁華街への外出を控えるよう呼びかけました。
小池知事は、2日午後5時すぎから臨時の記者会見を開き、「きょうの陽性者数は107人で、緊急事態宣言下である5月2日の154人以来、2か月ぶりに100人を超えた。20代、30代の若者が多く、いわゆる夜の街関連の感染者が多い。今後、高齢者層に波及した場合には、感染拡大に拍車がかかる可能性も否定できない」と述べました。

そのうえで「都としては専門家の分析を踏まえて『感染拡大要警戒』の段階にあると認識している。都民や事業者にはぜひ意識を共有していただきたい」と呼びかけました。

また、小池知事は「感染場所は地域別にみると、新宿エリアや池袋エリアで多くの新規感染者が確認されている」と説明しました。

そして「都民には、夜の街、夜の繁華街への外出などを控えていただきたい。接待を伴う飲食店など『3密』のリスクの高い施設に出かけた方々は、体調の異変を感じたら無理せず仕事を休むとともに、医療機関を受診していただきたい。事業者には、引き続き、都や業界団体が作成する感染拡大予防ガイドラインに基づいた感染防止策について再度、徹底をお願いする。特に、接待を伴う飲食店の経営者には、従業員の方々にPCR検査を受けるよう強く勧めていただきたい」と呼びかけました。

一方、事業者への休業要請などを検討するかについて問われ、小池知事は「今は『ウィズコロナ』の段階に入り、経済社会活動と感染拡大の防止との両立を進めている。緊急事態宣言下の休業要請のような状況に戻ることは誰もが好ましいこととは考えていないと思う。『東京全体で休みましょう』というよりは、特定の地域や年代、業態に対して明確なメッセージを発していくことを重ねていきたい」と述べました。