大リーグ キャンプ再開前に選手が集合 大谷選手も球場入り

大リーグ キャンプ再開前に選手が集合 大谷選手も球場入り
今月下旬の開幕に向けて大リーグのキャンプが再開されるのを前に、各球団では1日に選手が集合し、エンジェルスの大谷翔平選手も、ほかの主力選手と同じように本拠地の球場を訪れました。
大リーグは新型コロナウイルスの影響で、3月26日に予定されていた開幕が延期され、今月23日か24日に開幕する予定です。

開幕に向けて、3月中旬に中断されていた各球団のキャンプは、3日以降、本拠地の球場で再開されることになっていて、1日は選手の集合日となりました。

このうちカリフォルニア州アナハイムにあるエンジェルスの球場では、今シーズン再び投打の二刀流でプレーする大谷選手のほか、昨シーズン、アメリカンリーグのMVPを獲得したマイク・トラウト選手や、去年、ナショナルリーグで打点王のタイトルを獲得し、ナショナルズから移籍してきたアンソニー・レンドーン選手など主力組は午前中に球場に入りました。

球場では、選手やスタッフなど全員が、体温を測ることが義務づけられていて、大谷選手も、額に当てる体温計で検温を受けたあと、球場に入っていました。

エンジェルスでは先月末から1日までに選手が順次、新型コロナウイルスの検査を受けていて、陰性だった選手は3日から再開されるキャンプに参加します。

辞退者出るも日本選手は開幕へ

大リーグは、開幕に向けてキャンプを今月3日から再開することを決めましたが、新型コロナウイルスに感染するリスクがあるとして今シーズンのプレーを辞退する選手も出ています。

通算270本のホームランを打っていて、昨シーズンはナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献したライアン・ジマーマン選手は、3人の子どもなどへの感染のリスクを避けたいとして辞退を決めました。

このほかこれまでに、同じナショナルズのジョー・ロス投手やダイヤモンドバックスのマイク・リーク投手、それにロッキーズのイアン・デズモンド選手が今シーズンのプレーを辞退することを決めています。

一方、大リーグ契約を結んでいる9人の日本選手は、全員がキャンプに入る予定です。

エンジェルスの大谷翔平選手やカブスのダルビッシュ有投手、ツインズの前田健太投手、マリナーズの菊池雄星投手と平野佳寿投手、それにレッズの秋山翔吾選手の6人はアメリカに残って自主トレーニングを続け開幕に備えてきましたが、全員が順調にキャンプに入る見込みです。

日本に帰国して調整してきたヤンキースの田中将大投手は数日前にニューヨークに戻りました。

アーロン・ブーン監督は1日、田中投手が新型コロナウイルスの検査を受けたことを明らかにしたうえで、「体調に問題はなく、ほかのピッチャーと同じように練習を再開できると思う」と見通しを話しました。

ヤンキースは、ほかの球団より1日遅れて4日にキャンプを再開させます。

このほか、レイズの筒香嘉智選手やブルージェイズの山口俊投手も、アメリカでの練習環境の確保が難しかったため日本に帰国していましたが、キャンプに合わせてアメリカに入っています。