ギリシャとオランダ 日本などへの渡航制限解除

ギリシャとオランダ 日本などへの渡航制限解除
EU=ヨーロッパ連合に加盟しているギリシャとオランダは1日、日本などに対する渡航制限を解除しました。ただ、日本では依然、ヨーロッパへの渡航中止の勧告が出ていることなどから、本格的な往来の再開にはまだ時間がかかりそうです。
EUは、30日、渡航制限を解除する対象として、日本や韓国、カナダなど14の国のリストを公表しました。

これを受けて、ギリシャとオランダは1日、これらの国からの渡航者の受け入れを再開しました。

また、フランスとスペインも制限を解除する方針を明らかにしました。

このうちギリシャでは、EU域外の国とを結ぶ空の便はほぼ運休したままですが、1日、地中海のコルフ島など、主要な観光地で空港の運用が再開されました。

ギリシャ政府は、空港で渡航者を対象にPCR検査を行う場合があるとしています。

またフランスでも、EU域外の国とを結ぶ空の便の本数は限られていて、首都パリを象徴する観光名所の1つエッフェル塔の近くで土産物店を営む男性は、「観光客には戻ってきてほしい。戻って来なかったらどうすればいいのかわからない」と不安な様子で話しました。

一方ドイツは、ドイツ人の入国が制限されているとして、日本と韓国の渡航制限は当面、継続するとしています。

こうした動きに対し、日本やニュージーランドなどは、依然、政府が国民にヨーロッパへの渡航中止を勧告していて、本格的な往来の再開にはまだ時間がかかりそうです。