千葉「病床ひっ迫していない」独自の警報 当面出さず注意喚起

千葉「病床ひっ迫していない」独自の警報 当面出さず注意喚起
千葉県では新型コロナウイルスの新たな感染者数などが県独自の「警報」を出す目安に近づいていますが、県は「現時点で病床がひっ迫していない」などとして当面は「警報」は出さず注意喚起を続ける考えを示しました。
千葉県は新型コロナウイルスの1日平均の新たな感染者数と陽性率、増加比の3つの指標のうち2つ以上が目安を上回った場合、独自に「警報」を出して、外出自粛などの協力を要請することにしていました。

千葉県内ではこのところ、連日新たな感染者が確認されていて、直近の1週間では1日平均の新たな感染者数は4.9人、増加比は2.62と2つの指標が「警報」を出す目安にほぼ該当したり超えたりしています。

これを受けて千葉県は1日、「警報」発令の見通しについて説明を行いましたが、当面の間、「警報」は出さない考えを明らかにしました。

理由としては、
▽病床がひっ迫しておらず感染者が増えても十分受け入れられることや
▽重症者が少ないなかで外出自粛などを求めるのは影響が大きすぎること、
▽隣接する東京都が社会活動を制限していないことなどをあげています。

そのうえで、急激に感染者が増えた場合は「警報」を出すとしていて、久保秀一 健康危機対策監は、「1週間後の状況を読めないのが正直なところで、医療体制はしっかり整備していきたい」と話しています。