医療従事者の労災申請 300人超える 新型コロナウイルス

医療従事者の労災申請 300人超える 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスに、業務で感染したとして労災申請した医療従事者が、6月30日までに300人を超えたことが、厚生労働省のまとめでわかりました。その大半は、集団感染が確認された医療機関で働く医師や看護師だということです。
厚生労働省によりますと、業務によって新型コロナウイルスに感染したとして、労災申請した人は6月30日までに433人で、このうち54人が労災と認められています。

申請した人を業種別で見ますと、医師や看護師といった医療従事者が最も多く306人、次いで介護施設の職員などが51人でした。

厚生労働省は、医療や介護に従事する人が新型コロナウイルスに感染した場合、仕事以外で感染したことが明らかな場合を除いて原則、労災と認める方針を示していて、集団感染が確認された全国の医療機関およそ100か所に対して、申請を呼びかけていました。

このうち、6月30日までに申請した人は、少なくとも37か所の医療機関で合わせて242人だったということです。

厚生労働省は「集団感染があった医療機関については、引き続き、労災の申請を促したい」としています。