タンカーの効率よい運航計画 AIが計算 膨大な組み合わせ数分で

人工知能=AIを使って日本各地の港を結ぶタンカーを効率よく運航する計画を立てる技術を石油元売り会社とIT企業が開発しました。AIは10の800乗とおりの膨大な組み合わせの中から数分で答えを導き出したということです。
この技術は石油元売り大手の出光興産と東京都のIT企業「GRID」が共同で開発しました。

石油をタンカーで日本各地の港に輸送する際には、航路や船の種類、それに港での作業時間など、複雑な要素を考慮しながら計画を立てる必要があり、これまで経験豊富な職員が数時間かけて作成していました。

今回、AIが試行錯誤の中から答えを見つけ出す「強化学習」と呼ばれる技術を応用し、全国の27か所の港のデータやタンカーの種類などの条件を学習させたあとAIに1か月分の運航計画を作成させました。

その結果、人間が作った計画より輸送距離が短いなど全体として2割ほど効率のよい計画が作成できたということです。

計算する必要がある組み合わせは10の800乗とおりにも上るということですが、AIは数分間で答えを導き出したということです。

GRIDの曽我部完さんは、「より人の頭脳に近い判断をAIで行えるようになったことを示していて、人の判断をサポートすべく来年から現場に導入したい」と話しています。