兵庫県 コロナによる死者数訂正 死亡の2人を退院者とカウント

兵庫県 コロナによる死者数訂正 死亡の2人を退院者とカウント
兵庫県は、新型コロナウイルスに感染した県内の70代と90代の女性、合わせて2人が入院中に死亡したことを把握せず誤って退院者にカウントしていたと発表しました。県は、30日、死者数などを訂正したうえで、「情報の確認不足だった」として謝罪しました。
兵庫県は30日記者会見し、これまで新型コロナウイルスの患者の統計で「退院者」に含めていた70代と90代の合わせて2人の女性が、亡くなっていたことがわかったと発表しました。

県によりますと、2人の女性は、ことし4月中旬以降新型コロナウイルスへの感染が判明し県内の医療機関に入院していましたが、症状が悪化して亡くなりました。

医療機関から連絡を受けた管轄の保健所は患者が死亡したことを国には報告したものの、県に報告していなかったということです。

県は、この2人が症状が改善して退院したものと思い込み、誤った統計の公表を続けていましたが、国からの指摘で気がついたということです。

訂正によって県内で死亡した人は合わせて45人となりました。

県疾病対策課の山下輝夫課長は「患者が増えていた時期で、現場も混乱し、情報の確認不足が生じてしまった。申し訳ありません」と謝罪しました。