5月の鉱工業生産指数 8.4%低下 4か月連続 新型コロナ

5月の鉱工業生産指数 8.4%低下 4か月連続 新型コロナ
企業の生産活動を示す先月、5月の鉱工業生産指数は、新型コロナウイルスの影響で4か月連続で大幅に落ち込み、今の基準で比較できる2013年以降で4月に続いて最低の水準を更新しました。
経済産業省の発表によりますと、5月の鉱工業生産指数の速報値は、2015年を100とした指数で79.1と、前の月を8.4%下回り、4か月連続の低下となりました。

これは、今の基準で比較できる2013年1月以降ではもっとも低く、基準は異なりますが、リーマンショックで落ち込んだ2009年3月とほぼ同じ水準だということです。

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、多くの工場が稼働を停止したり生産調整を行ったりしたことで国内すべての業種で生産が落ち込んだためで、経済産業省は企業の生産活動の基調判断を「急速に低下している」に据え置きました。

一方、先行きの見通しについては、企業の生産計画などから今月(6月)は5.7%の上昇としていますが、経済産業省は「新型コロナウイルスの影響を企業が見通せない状況が続いており、6月以降も大幅な回復は見込めない可能性が高い」と話しています。