5月の完全失業率2.9% 3か月連続悪化 2017年5月以来の水準

5月の完全失業率2.9% 3か月連続悪化 2017年5月以来の水準
先月の全国の完全失業率は2.9%で、前の月と比べて0.3ポイント上昇し、3か月連続で悪化しました。2017年5月以来の水準で、総務省は「休業していた人が仕事に戻れなかったことなどが悪化の原因で、新型コロナウイルスの影響が強く出ている」としています。
総務省によりますと、先月の就業者数は、6656万人で、前の年の同じ月と比べて76万人減り、7年4か月ぶりに減少に転じた前の月に続いて2か月連続の減少となりました。

就業者のうち、パートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は2045万人で前の年の同じ月から61万人減少しました。

完全失業者数は、198万人で、前の年の同じ月と比べて33万人増えました。

4か月連続の増加で、増加幅は2010年1月以来の水準となりました。

季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は2.9%で、前の月と比べて0.3ポイント上昇し、3か月連続で悪化しました。

完全失業率は2017年5月以来の水準となり、前の月と比べて0.3ポイント悪化したのも、2017年5月以来です。

総務省は「休業していた人が仕事に戻れなかったことなどが悪化の原因で、新型コロナウイルスの影響が強く出ている。休業している人は依然多いので、引き続き注視する必要がある」としています。

休業者 依然として高い水準

公表された総務省の先月の「労働力調査」は、全国で緊急事態宣言が解除された先月25日から1週間の調査結果です。

4月に続いて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が出ていますが、その傾向には違いも見られます。

▼2か月連続の減少となった就業者数を男女別で見ると、男性が43万人の減少、女性が33万人の減少でした。減少幅は、4月は女性の方が多かったのに対し、5月は男性の方が多くなりました。

▼就業者数の増減を産業別に見ると、減少幅が大きかったのは、「宿泊業、飲食サービス業」の38万人、「卸売業、小売業」と「生活関連サービス業、娯楽業」の29万人などとなっています。

▼また、就業者のうち正規労働者は、4月の調査では、前の年の同じ月より63万人増加していましたが、先月は1万人の減少となり、8か月ぶりに減少に転じました。減少幅が、4月の97万人から61万人に縮まった非正規労働者とは、異なる傾向となりました。

▼そして、感染拡大の特徴的な影響と指摘されている休業者の数は423万人で、過去最大となった4月の597万人から引き続いて、高い水準となっています。

また、4月と5月と連続して調査対象となった人のうち、4月に休業者だった人の5月の状況を尋ねたところ、仕事に戻った人が44%いた一方で、引き続き休業していた人が49%にのぼり、仕事に戻れなかった人は、およそ7%でした。

総務省は、「今月は、さまざまな休業要請が解除されて経済活動が再開されているので、休業者数はさらに減ると見込まれるが、仕事に戻れない人も引き続き出てくる可能性があり、注視したい」としています。

西村経済再生相「一部で戻りつつある状況」

西村経済再生担当大臣は、30日の記者会見で、雇用の状況について、休業者の数が前の月より減少したことなどをあげて「経済活動が再開し、活発化する中で、雇用は戻りつつある状況にもある。一方で、失業率が2.9%に上昇しているので失業している人たちへしっかり手当てをしていかないといけない」と述べました。