連日の感染確認 政府 緊急事態宣言否定も「対策徹底を」

連日の感染確認 政府 緊急事態宣言否定も「対策徹底を」
新型コロナウイルスの新たな感染者の確認が東京都を中心に相次いでいることについて、政府は、直ちに再び緊急事態宣言を出す状況にはないとする一方、感染経路などを慎重に分析するとともに夜の繁華街などでの対策の徹底を呼びかけることにしています。
新型コロナウイルスの新たな感染者は東京都で29日、58人が確認され、4日連続で50人を超えるなど、全国でここ数日100人前後で推移しています。

菅官房長官は29日の記者会見で、濃厚接触者などに積極的に検査を行った結果だとしたうえで、直ちに再び緊急事態宣言を出す状況にはなく、移動の自粛を要請する考えはないという認識を示しました。

一方で政府は、東京から近郊への感染の広がりが見られ、高齢者施設などへの2次感染も懸念されるとして、感染経路が不明な患者のつながりや、新たなクラスターの発生がないかなどを慎重に分析することにしています。

また、接待を伴う飲食店など夜の街の関係者の感染が増えていることから、感染防止のためのガイドラインの順守やPCR検査の積極的な受診など、対策の徹底を呼びかける方針です。

こうした中、西村経済再生担当大臣は30日、東京都の小池知事と会談し、状況を分析するとともに、今後の対応について意見を交わすことにしています。