米ペンス副大統領がマスク着用呼びかけ 新型コロナ感染急増で

米ペンス副大統領がマスク着用呼びかけ 新型コロナ感染急増で
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新型コロナウイルスの感染者が世界で1000万人を超える中、アメリカでは、感染者が急増している南部や西部の州を中心にマスクの着用を義務づけるか、議論が激しくなっています。こうした中、ペンス副大統領は南部テキサス州を訪れ、住民にマスクを着用するよう呼びかけました。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界では、新型コロナウイルスの感染者が1000万人を超えたほか、死者も50万人を超えるなど、感染の拡大が続いています。

こうした中、世界で最も感染者が多いアメリカでは、ペンス副大統領が28日、感染者が急増している南部テキサス州を訪れ、マスク姿で飛行機から降り立ちました。

アメリカのトランプ大統領はマスクの着用に批判的なことで知られていますが、ペンス副大統領は会見の中で「感染が拡大している地域では、マスクの着用を強く勧める。人との距離をとることが難しい場所では特にいい」と述べ、感染の拡大防止にはマスクが重要だと強調しました。

ニューヨーク州などでは、ことし4月から、人との距離がとれない場所でのマスクの着用が個人を対象に義務づけられていますが、感染者が急増している南部テキサス州やフロリダ州、それに西部アリゾナ州の知事は、個人を対象に義務化する考えはないとしているほか、マスクの着用を義務化した一部の地域では、住民が自治体に対し、「個人の自由の侵害だ」などと激しく抗議する事態になっています。