昼間のカラオケで14人感染 拡大を警戒 北海道 小樽

昼間のカラオケで14人感染 拡大を警戒 北海道 小樽
北海道小樽市では、昼間のカラオケを利用した14人が新型コロナウイルスに感染したことが28日確認されました。市は、市内で昼間のカラオケの営業を自粛するよう要請しましたが、感染者がさらに増える可能性があるとして警戒を強めています。
北海道内では28日、先月25日に緊急事態宣言が解除されてから最も多い17人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

このうち14人は小樽市内の感染者で、市中心部の花園地区にある3店舗のスナックいずれかで昼間にカラオケをしていて、市は、この3店舗でいずれもクラスター=集団感染が発生したと認定しました。

小樽市の昼間のカラオケに関係する感染者は、これで死亡した1人を含む33人になりました。

市は、これ以上の感染拡大を防ぐため、市内で、昼間のカラオケの営業を自粛するよう要請するとともに、夜のカラオケも控えるよう呼びかけています。

市は、特に昼間のカラオケは、利用時間がおおむね午後1時から5時ごろまでと長く、密集度が高くて感染しやすい環境にあり、高齢者が多く感染した場合、症状が悪化しやすいとみています。

そのうえで、一連の感染では、濃厚接触者が少なくとも170人にのぼり、検査を終えていない人もいることから、感染者がさらに増える可能性があるとして警戒を強めています。

22の公共施設を休館に

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北海道小樽市は美術館や博物館、図書館など22の公共施設を29日から来月12日までの2週間、休館することにしています。

このうち、市立小樽美術館には「市中感染防止のため休館します」などと書かれた貼り紙が出されていました。

市では、感染拡大の状況によっては、休館の延長も検討するとしています。