エジプト 新型コロナ感染拡大も飲食店 モスクでの礼拝など再開

エジプト 新型コロナ感染拡大も飲食店 モスクでの礼拝など再開
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中東のエジプトでは新型コロナウイルスの感染拡大で経済への影響が深刻化する中、27日、夜間の外出禁止措置が解除されたほか、飲食店やモスクでの礼拝なども3か月ぶりに再開されました。
中東で最も多い1億人の人口を抱えるエジプトでは、新型コロナウイルスの感染者が6万人を超えて、感染の拡大が続き、長引く商業活動の制限などから経済への影響が深刻化しています。

こうした中、エジプト政府は27日、3月下旬から続けてきた夜間の外出禁止措置を解除したほか、条件付きで飲食店やモスクでの礼拝なども再開されました。

このうち、首都カイロ近郊にある国民食ともいえる「コシャリ」の専門店では、政府の指導に従って客席を通常の4分の1に減らしたうえで、3か月ぶりに店内での営業を再開しました。

ランチタイムには次々に客が訪れ、米やパスタ、それに豆の上にトマトベースの特製ソースをかけて、勢いよくほおばり、久しぶりの店内での食事を楽しんでいました。

男性客の1人は、「レストランが再開してうれしいです。ただ、感染者が増えないか心配です。生活が元に戻るためには、予防策も大事です」と話していました。

エジプトでは、来月1日から主要産業の観光も段階的に再開される予定で、社会経済活動の制限を緩和しながらいかに感染拡大を防いでいくのかが課題となっています。