DV相談 外出自粛要請が拡大した4~5月は例年より増加

DV相談 外出自粛要請が拡大した4~5月は例年より増加
新型コロナウイルスの影響で、外出自粛の要請が全国に拡大したことし4月から先月にかけて、DV=ドメスティック・バイオレンスに関する相談は例年よりも増加しています。
内閣府によりますと、各地の配偶者暴力相談支援センターに寄せられたDVの相談件数は、4月は前年の同じ月と比べて30%近く増えて1万3468件、先月は20%近く増えて1万3466件に上りました。

DVに関する相談は年々増加していますが、新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛の要請が段階的に全国に拡大していった4月と先月は増加幅が例年と比べて大きいということです。

このほか、内閣府が今回新たに開設した窓口には、6月中旬までの約2か月で、電話やメール、SNSで合わせて8242件の相談が寄せられ、夫が在宅勤務になり、休日だけだった暴力がひどくなりつらいとか、夫が給付金をすべて受け取っていてもらえない、などといった相談があったということです。

一方、厚生労働省によりますと、各地の児童相談所で虐待として相談対応した件数は、4月は1万4315件で、前年の同じ月に比べて4%増えました。

厚生労働省は、虐待の相談は年々増加しているため、ウイルスとの関連は分からないとしていますが、ことし4月には、外出の自粛や学校の休校で虐待の増加が懸念されるとして、子どもの見守り強化策を示し、全国の自治体に対策を求めていました。