フランスとドイツ WHOへの医療物資寄付や追加資金拠出を発表

フランスとドイツ WHOへの医療物資寄付や追加資金拠出を発表
フランスとドイツは、WHO=世界保健機関の新型コロナウイルスへの対応を支援するため、新たな医療物資の寄付や追加の資金の拠出を発表し、WHOを支えていく姿勢を改めて示しました。
フランスのベラン保健相とドイツのシュパーン保健相は25日、WHOの本部があるスイスのジュネーブを訪れテドロス事務局長と会談しました。

WHOをめぐっては、資金の最大の拠出国であるアメリカのトランプ大統領が中国寄りだとして批判し脱退の意向を示していて、今後の資金繰りへの懸念が出ています。

会談後3人は記者会見し、この中でフランスとドイツがWHOの新型コロナウイルスへの対応を支援するため、医療用マスクや人工呼吸器などの寄付を行うほか、ドイツは追加の資金拠出を行い、WHOへの年間の拠出額は過去最も多い5億ユーロ以上、日本円で600億円余りになると発表しました。

会見で、フランスのベラン保健相は「世界はこれまで以上に地球規模で国際協調を行う組織が必要だ」と述べて、WHOが果たす役割の重要性を強調しました。

また、ドイツのシュパーン保健相も「ドイツはWHOの強力な支援者であり、ときには批判もするが友人であり続ける」と述べ、両国が今後もWHOを支えていく姿勢を改めて示しました。