日本陸連 全国高校総体に代わるリモート形式の大会実施を決定

日本陸連 全国高校総体に代わるリモート形式の大会実施を決定
日本陸上競技連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった全国高校総体に代わる大会として、都道府県単位の大会の記録をもとに全国のランキングを作って順位を決める、リモート形式の大会を実施することを決めました。
全国高校総体が中止となったことを受けて、日本陸連は、全国の高校生たちが練習の成果を競い合える大会の実施を模索してきました。

その結果、すべての都道府県で高校生を対象とした競技会が実施される見通しが立ったことから、都道府県単位の大会を利用して全国のランキングを作って順位を決める、リモート形式の大会を実施することを決めました。

選手たちにとっては特別なエントリーは必要なく、来月から9月6日までに実施される各都道府県が指定した競技会に参加すると、このリモート大会に出場したことになります。

競技会の場所が異なることから、それぞれの大会の記録については風などを考慮した世界陸連のポイント制度を利用して順位をつける予定で、参加者の結果を全国ランキングとして発表するということです。

また、中学生にとっても全国中学校体育大会などが中止となっていることから、毎年7月までの記録会の結果をもとに全国100位までを発表していた「全日本中学生通信陸上競技大会」について、ことしは来月から10月末までに期間を広げ順位を発表することになりました。

日本陸連の尾縣貢専務理事は「一人でも多くの選手に走る場を提供したいという思いでこの大会の実施を決めた。活動の場を失っていた選手たちの活動のモチベーションとしてほしい」と話しています。