エッフェル塔の内部公開 感染対策して25日から再開

エッフェル塔の内部公開 感染対策して25日から再開
フランスの首都パリのシンボル、エッフェル塔が今月25日からおよそ100日ぶりに営業を再開するのを前に、感染対策を取り入れた内部の様子を報道陣に公開しました。
エッフェル塔は年間600万人が訪れるパリ有数の観光名所ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ことし3月から閉鎖されていました。

今月25日からおよそ100日ぶりに営業を再開するのを前に、23日、内部の様子が報道陣に公開されました。

再開にあたっては施設の消毒を徹底したうえで、入場は定員を通常の半分に抑え、11歳以上の人にはマスクの着用が義務づけられます。

また、客どうしの接触を減らすため、床には1.5メートルおきに印がつけられているほか、エレベーターは当面、利用できないため、公開されるのは、高さ324メートルの塔のうち、115メートルの3階部分までで、そこまでは階段を登る必要があります。

エッフェル塔を運営する会社の代表は「エッフェル塔の再開はフランスの経済が再び動きだすという象徴的な意味がある」と話し、経済に活気が戻ることに期待を示していました。

先月から外出制限などの緩和を進めているフランスでは、これまでにベルサイユ宮殿が営業を再開したほか、ルーブル美術館も来月6日から営業を始める予定で、夏のバカンスシーズンを前に、観光の再生に向けた動きが本格化しています。