映画大国フランス 3か月ぶり映画館が再開 新型コロナ

映画大国フランス 3か月ぶり映画館が再開 新型コロナ
フランスで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため営業を停止していた映画館が22日、3か月ぶりに再開し、パリでは、日付が変わるのに合わせて待ちわびた映画ファンたちが詰めかけました。
フランスは映画館のスクリーン数が日本の1.7倍のおよそ6000あり、人口当たりの数では世界4位の映画大国ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ことし3月以降、営業を停止していました。

政府は感染が抑えられているとして先月から段階的に外出制限などを緩和し、22日からは映画館についても再開を認めました。

パリ市内の映画館では日付が変わった深夜0時すぎから特別上映を企画し、映画ファンおよそ120人が詰めかけました。

市内の40歳の女性は、「映画館が大好きで3か月間ずっと我慢していました。家で見るのとは全く違う雰囲気です」と話していました。

この映画館では感染予防のため、従業員にマスクの着用を義務づけ、異なるグループの観客どうしは間隔をあけるなど満席にならないよう対策をとりました。

映画館の共同経営者のルイ・メルルさんは、「映画館に来ることで、再び観客みんなで感動を一緒に味わうことができるようになります」と話していました。

フランスでは、感染状況が引き続き落ち着いていれば、来月11日にはスタジアムや競馬場も人数を制限して再開する見通しです。