「そばに天使が…」ローマ教皇 イタリアの医療従事者に感謝

「そばに天使が…」ローマ教皇 イタリアの医療従事者に感謝
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、イタリアで新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻だった北部の医療従事者らと面会し、「患者はそばに天使がいるように感じた」と述べて献身的な対応に感謝しました。
フランシスコ教皇は20日、バチカンでイタリア北部ロンバルディア州の医師や看護師らと面会しました。

イタリアでの新型コロナウイルスによる死者はこれまでに3万4000人以上とアメリカやブラジルなどに次いで世界で4番目に多く、とくにロンバルディア州などの北部が深刻な被害を受けています。

フランシスコ教皇は「あなたたちは疲れ切った中でもプロの意識と自己犠牲の精神で働き続けた。患者は、回復するのを助けられ励ましを得てそばに天使がいるように感じた」と述べて医師や看護師の献身的な対応に感謝しました。

そして新型コロナウイルスの対応にあたる中で亡くなった医療従事者たちに祈りをささげました。

バチカンでは感染が抑えられているとしてサンピエトロ大聖堂やバチカン美術館などの見学が再開されましたが、フランシスコ教皇と多くの信者が触れ合う機会となる一般謁見は、参加者を招かず、ネットでの中継という形で続けられています。