自民党の森山国会対策委員長は、鹿児島市で記者団に対し、政府としては、今は新型コロナウイルス対策の予算の執行に全力を挙げるべきだとして、臨時国会の早期の召集に否定的な考えを示しました。

この中で森山国会対策委員長は、野党側が臨時国会の早期召集を求めていることについて「週に1回ずつ、委員会を開くことで与野党が合意しており、国会を開いているのと実態は同じだ」と述べました。

そのうえで「今は臨時国会を開くより、コロナ対策の予算の執行をしっかりやることが、政府にとっては大事だ」と述べ、早期の召集に否定的な考えを示しました。

また、森山氏は、これより前に開かれた会合で「ことしはひょっとしたら衆議院選挙があるかもしれない」とみずからが発言したことについて「衆議院は常在戦場と教えられており、いつ選挙があってもいい対応が必要だ。ただ、新型コロナがどうなっていくかを考えると、2か月の政治空白を作ることは非常に難しい」と述べました。