プロボクシング試合再開へ 選手の抗体検査実施 新型コロナ

プロボクシング試合再開へ 選手の抗体検査実施 新型コロナ
プロボクシングを統括するJBC=日本ボクシングコミッションは、来月、愛知県で予定されている試合の再開に向けて、出場する選手たちを対象に、新型コロナウイルスの「抗体検査」を初めて実施しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、プロボクシングは、ことし2月末からすべての試合が中止となっていましたが、来月12日、愛知県で観客を入れずに行われる予定の中日本新人王予選から順次、再開される見通しです。

JBCは、出場する選手にウイルスの抗体検査を義務づけていて、20日、12日の試合に出場する選手11人の検査が、愛知県内の病院で行われました。

JBCが選手の抗体検査を行うのは、これが初めてで、病院で専用のキットを使って検査が行われた結果、抗体を保有している選手は、1人もいなかったということです。

選手たちは、来月の試合の前日にも、20日と同じ検査を受けたあと、ホテルの部屋に隔離され、感染防止対策を徹底したうえで試合に臨むことになります。

スーパーフェザー級の試合に出場する小暮経太 選手は「無観客でも、試合ができるだけでありがたいので頑張りたい」と話していました。

JBCの安河内剛 本部事務局長は「ボクシングは、接触機会の多いスポーツだけに、より厳しく管理をしていかなくてはならない。選手には、試合まで検査や隔離など、いろんな負担をかけることになるが、業界一丸となって感染者を出さないという決意でやっていきたい」と話していました。