イギリス中央銀行 量的緩和100兆円規模に拡大 新型コロナ

イギリス中央銀行 量的緩和100兆円規模に拡大 新型コロナ
イギリスの中央銀行イングランド銀行は、新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた経済を下支えするため、市場に大量の資金を供給する量的緩和策の規模を日本円で100兆円規模に拡大すると発表しました。
イングランド銀行は18日、前日まで開いた定例の会合の結果、国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和策の規模をこれまでより1000億ポンド増やして7450億ポンド、日本円でおよそ100兆円に拡大することを決めたと発表しました。

イギリスではウイルスの影響で、ことし4月の単月のGDP=国内総生産の伸び率がマイナス20.4%と過去最大の落ち込みとなっていて、大きな打撃を受けた経済を下支えするねらいがあります。量的緩和策の規模拡大はウイルスの感染が深刻になったことし3月に続くものです。

一方、政策金利は過去最低の水準となる0.1%のまま据え置くことを決めました。イングランド銀行は声明で、経済は回復に向かっているものの先行きは不透明で、特に労働市場の改善には時間がかかるとの見通しを示し、必要に応じてさらなる対策をとる用意があるとしています。