プロ野球 FA権利取得の日数でNPBと選手会が合意 コロナ影響

プロ野球 FA権利取得の日数でNPBと選手会が合意 コロナ影響
NPB、日本野球機構とプロ野球選手会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズンが短縮されたことに伴う今シーズンに限ったFA=フリーエージェントの権利の取得に必要となる出場選手登録の日数を、1.3倍して加算することで合意しました。
NPBとプロ野球選手会は16日オンラインで事務折衝を行い、意見に隔たりのあったFAの権利取得に必要となる出場選手登録の日数の扱い方などについて協議しました。

FAの権利は1軍に145日登録されれば1シーズンとして計算しますが、今シーズンは新型コロナウイルスの影響でシーズンが短縮され、試合数は143試合から120試合に減りました。

また、登録に可能な日数も例年のおよそ190日から最大でもおよそ140日に減ることになったため、ことしに限って日数の扱い方をどのように緩和するかについて選手会側は登録に可能な日数をNPB側は試合数を基準にするべきだとしていましたが、双方が歩み寄った結果、選手会側が最低ラインとしていた出場選手登録の日数を1.3倍して加算することで合意に達しました。

一方で、選手会は出場選手登録と同じ考え方での対応を求めていた出来高払いの条件や年俸の低い選手に登録日数に応じて1軍の最低保証額との差額が支払われる制度については要求を取り下げました。

このほか外国人選手の1軍の出場枠を4人から5人に拡大する一方、同時に出場できる人数は4人のまま据え置くことでも合意しました。

選手会の森忠仁事務局長は「球団も理解して一定の歩み寄りがあり、合意に達した」と話しています。

またNPB選手関係委員会の委員長を務める阪神の谷本修球団本部長は「すっきりして開幕を迎えたいという思いで一致した」と話しています。