東京 新たに48人感染 23人は夜の繁華街に関係 新型コロナ

東京 新たに48人感染 23人は夜の繁華街に関係 新型コロナ
東京都は15日、都内で新たに48人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。このうち23人は夜の繁華街に関係する人だということです。
東京都によりますと、都内では新たに20代から70代の男女合わせて48人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということです。

一日の感染の確認が40人以上となるのは2日連続です。

48人のうち、
▽20人は集団で検査を受けた新宿区の繁華街にある同じホストクラブの20代と30代の従業員、
▽3人は別の接待を伴う飲食店の従業員と客で、合わせて23人が夜の繁華街に関係する人だということです。

このほか、
▽8人は友人どうしで会食をした20代から50代の男女で、
▽1人は集団感染が発生した小金井市の武蔵野中央病院の職員だということです。

48人のうち、
▽35人は感染が確認されている人の濃厚接触者で、
▽残りの13人は今のところ感染経路がわかっていません。

これで都内で感染が確認された人は5592人になりました。

また、15日は都内で死亡が確認された人の発表はありませんでした。

小池知事「むしろ確かな数字に」

東京都内での15日の感染の確認が48人だったことについて、東京都の小池知事は記者会見で、「きのうも47人、きょうは48人の陽性者で、『そんなに増えたのか』と考えるかもしれないが、これは、陽性者を出した飲食店の皆さんに積極的に検査を受けてもらったことによって陽性者が増えたということだ。確認できているという点で、むしろ確かな数字になってきているのではないか」と述べました。

そのうえで、「積極的な調査を行うことが都民の健康や命を守ることにつながり、検査をしっかり進めるというステージに入っていることの証左だ」と述べました。

専門家“市中感染の拡大と考えにくい”

東京都内で感染が確認された人が2日連続で40人以上となったことについて、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「3分の1以上が夜の街の関係者で、症状がなくても自主的に検査を受けている。この人たちを差し引くと、それほど増えている訳ではない。ふつうに街なかで暮らしている人がどこから感染したかわからないようなケースは多くはない。現時点では市中感染が広がっているとは考えにくい」と話しています。

そのうえで、「東京アラートが解除されてステップ3に移行したのが先週で、今月下旬ごろまでは注意深く、推移を見守り、感染予防対策は引き続き心がけないといけない」と話しています。

さらに、渡航制限の解除に伴って、感染が再び広がるおそれがあるとして「感染の揺り戻し、再燃に注意し収束するまでは、完全に安心してはいけない。行政は医療や検査の体制整備を行うとともに、一般の人たちも油断せずに一定の予防対策をとり続けてほしい」と話しています。