福岡県高野連 県独自大会一転して来月開催へ

福岡県高野連 県独自大会一転して来月開催へ
福岡県高校野球連盟は12日、常任理事会を開き、一度は開催しないと発表していた県独自の大会について、一転して来月、県内を4つの地区に分けて開催すると発表しました。すでに3年生が引退した高校もあるということで県高野連は「引退した選手たちには本当に申し訳ない」と話しています。
新型コロナウイルスの影響で夏の全国高校野球とその予選が中止となり、各都道府県の高野連が独自の大会の開催を決めたり開催を検討したりしている一方、福岡県高野連は先月25日に全国で唯一、県独自の大会は開催しないと発表していました。

しかし、県教育委員会が「社会が少しずつ日常を取り戻している」などとして、今月、県独自の大会の開催を改めて検討するよう求めました。

これを受けて福岡県高野連は12日、常任理事会を開いて協議した結果、県内を4つの地区に分けて独自の大会を開催することを決め発表しました。

大会は来月、各地区で開幕し、試合は原則、土日と祝日に無観客で行いますが、一定の条件のもと、控え部員や保護者の入場を認めたいとしています。

ただし、再び緊急事態宣言が出された場合などは地区ごとに開催の可否を判断するとしていて、大会方式などの詳細については、再来週いっぱいまでに固めたいとしています。

いったん独自の大会は開催しないと発表されたことから県内ではすでに3年生が野球部を引退している高校もあり福岡県高野連の土田秀夫会長は、「引退してしまった選手については大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。間に合う学校は参加してほしい」と話していました。