第2次補正予算案 衆院本会議 賛成多数で可決 参院へ

第2次補正予算案 衆院本会議 賛成多数で可決 参院へ
新型コロナウイルス対策の第2次補正予算案は、衆議院本会議で採決が行われ、賛成多数で可決され、参議院に送られました。第2次補正予算案は、12日成立する見通しです。
今年度の第2次補正予算案は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、事業者の賃料の負担軽減や雇用調整助成金の拡充などが盛り込まれ、追加の歳出は一般会計の総額で31兆9114億円と、補正予算としては過去最大となっています。

第2次補正予算案は10日午前、衆議院予算委員会で、安倍総理大臣とすべての閣僚が出席して質疑が行われたあと採決され、自民・公明両党のほか、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会などの賛成多数で可決されました。

これを受けて、衆議院本会議が開かれ、討論で自民党の田野瀬太道氏は「引き続き、事業と雇用を守り抜くとともに、次なる流行のおそれに万全の備えを固めていかなければならず、ベストの予算案だ」と述べました。

一方、共産党の藤野保史氏は「巨額の予備費を計上し、政府に使い方を白紙委任することは、憲法が定める財政民主主義の大原則に反するもので、国会の自己否定にほかならない」と述べました。

そして、採決が行われた結果、第2次補正予算案は、自民・公明両党のほか、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会などの賛成多数で可決され参議院に送られました。

第2次補正予算案は、11日と12日、参議院予算委員会で質疑が行われたあと採決され、12日のうちに参議院本会議でも可決されて成立する見通しです。

菅官房長官「早期成立で要望応える」

菅官房長官は、記者会見で「第2次補正予算案では、新型コロナウイルスへの対策を抜本的に強化しており、国民の生活や雇用を守るためにできるかぎり早く成立させ、国民の要望にお応えしたい」と述べました。

そのうえで、立憲民主党や国民民主党なども賛成したことについて「野党にも、全体としてご理解いただけたと思っている」と述べました。