5月企業物価指数 0.4%減 4か月連続の下落 新型コロナの影響

5月企業物価指数 0.4%減 4か月連続の下落 新型コロナの影響
企業の間で取り引きされるモノの価格の変動をみる先月の企業物価指数は新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が下がった影響などで前の月を0.4%下回り、4か月連続で下落しました。
日銀は毎月、企業の間で取り引きされているモノの価格を調べ、企業物価指数として公表しています。

先月は2015年の平均を100とした指数で99.1となり、前の月を0.4%下回りました。

これで前月と比べた指数は4か月連続の下落になります。

先月は、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的に人や物の動きが停滞し原油価格が下落した影響で石油製品や化学製品が値下がりしました。

また、自動車の生産や建設工事が一時的に止まったことで鉄鋼の価格が下落したほか、飲食店の休業で卵などの農林水産物の価格も値下がりしました。

日銀は、「新型コロナウイルスの感染拡大は今後も物価に大きな影響を与えると見ている。ただ6月は、各国で経済活動が徐々に再開され原油価格が上昇する傾向にあることから、値上がりする品目が増える可能性がある」と話しています。