第2次補正予算案が衆議院で採決 野党は会期の延長を求める

第2次補正予算案が衆議院で採決 野党は会期の延長を求める
新型コロナウイルス対策の第2次補正予算案は、10日衆議院で採決が行われ、参議院に送られる見通しです。一方、国会は会期末まで残り1週間となり、野党側が会期の延長を求める考えなのに対し、与党側は閉会中審査を必要に応じて行うとして、延長せず閉会する方針です。
今年度の第2次補正予算案は、9日衆議院予算委員会で実質的な審議が始まりました。

10日も衆議院予算委員会で、安倍総理大臣とすべての閣僚が出席して質疑が行われたあと、委員会と本会議で採決されて、参議院に送られ、あさって成立する見通しです。

一方、国会は来週17日の会期末まで残り1週間となり、野党側は、新型コロナウイルス対策に万全を期す必要があるとして、会期の延長を求めることにしています。

立憲民主党の枝野代表は、「いつでも対応できるよう国会を開いておくのは、危機管理の状況下では当然だ」と述べました。

これに対し、自民党の森山国会対策委員長は、「いちばん大事なのは、予算成立後、政府にしっかりと執行に向けて頑張ってもらうことだ」と述べたうえで、閉会中審査を必要に応じて行う考えを示しました。

与党側は、大半の法案の成立にめどがついたとして、延長せず閉会する方針で、会期末をにらんで、与野党の協議が活発になる見通しです。