新型コロナ 感染防止で見頃迎えたユリを摘み取り 千葉 鴨川

新型コロナ 感染防止で見頃迎えたユリを摘み取り 千葉 鴨川
千葉県鴨川市では、地域活性化のために栽培されたおよそ1万本のユリがこれから見頃を迎えますが、ことしは多くの人が訪れる状況を避けようと、花を摘み取る作業が行われています。
鴨川市清澄地区では地域活性化を目指して6年前からユリの栽培に取り組んでいて、毎年、この時期には25種類ほどのユリの花、およそ1万本が見頃を迎えます。

しかし、例年6月の見頃の期間には数千人が訪れることから、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと咲き始めたユリの花を摘み取ることにしました。

7日は、10人ほどが黄色やオレンジ、ピンクなど色とりどりのユリの花をハサミや手で次々に摘み取り、あとには緑の葉っぱと茎だけが並んでいました。

ユリを育ててきた「清澄癒しの里づくりの会」副会長の田仲重郎さん(60)は「せっかく咲いた花ですが、苦渋の決断です。来年はまた清澄に来て楽しんでもらいたいです」と話していました。