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世界各国で外国からの入国制限が続く中、観光の仕事が途絶えた現地の日本人ガイドを支援しようと、5日夜、オンラインで海外旅行を楽しむ取り組みが行われました。

5日夜行われたのはイタリアの観光地ベネチアを写真や動画でめぐるオンラインツアーで、現地で日本人旅行者に20年近く通訳のガイドを行ってきた新津里枝さんが案内役を務めました。

オンラインツアーには、都内に住む人などおよそ30人が参加し、新津さんがベネチアの街の動画にあわせて観光名所を説明したり、メッセージ機能を使っておすすめのレストランを紹介したりしました。

イタリアはＥＵ＝ヨーロッパ連合の加盟国からの入国を緩和しましたが、日本からの入国制限は続いていて、新津さんはことし3月から仕事が途絶えているということです。

今回のツアーは去年、新津さんにガイドをしてもらった都内で会社を経営する男性が企画して行われ、1人2000円の参加費は手数料を除いて新津さんの手元に渡るということです。

横浜市の40代の女性は「現地の生の情報が伝わってきて楽しかったです。観光が再開したらぜひ現地を訪ねたいです」と話していました。

新津さんは、ほかの日本人ガイドなども巻き込みながらオンラインツアーを続けたいと考えていて、「新しいやり方を取り入れて試行錯誤しながら、イタリアでの経験を伝えていきたい」と話しています。