10万円給付欲しくて住所変更手続き 居場所判明で男を逮捕

10万円給付欲しくて住所変更手続き 居場所判明で男を逮捕
東京 渋谷区の郵便局で配達員をしていた男が、釣り銭用の現金7万円余りを盗んだとして逮捕されました。

男はネットカフェなどを転々として逃げていましたが、10万円の給付金を受け取ることができると知り、住所変更の手続きを行ったところ、居場所が分かり、逮捕されたということです。

「留置場でも給付金はもらえるのか」と警察官に尋ねているということです。
逮捕されたのは、東京 新宿区の無職、吉田健一容疑者(31)です。

警視庁によりますと、ことし3月、当時配達員をしていた渋谷区の代々木郵便局に忍び込み、社員証を使って、釣り銭を管理する機械から現金7万7000円を盗んだ疑いが持たれています。

吉田容疑者は、貸与された配達用の車やネットカフェなどを転々として逃げていましたが、4月になって住所変更の手続きをしたため、新宿区内にいることが分かり、逮捕されたということです。

調べに対し、容疑を認めたうえで「今、住んでいる住所を役所に届けておかないと、10万円の給付金を受け取れないと思った」と供述しているということです。

さらに「留置場にいても給付金は受け取れますか」などと警察官に尋ねているということです。

家族や弁護士による代理申請は可能だということです。