GPS使って走った距離競う「バーチャルマラソン」が人気

GPS使って走った距離競う「バーチャルマラソン」が人気
新型コロナウイルスの影響でマラソン大会が相次いで中止となる中、全国のランナーがGPSを使って走った距離を競い合う「バーチャルマラソン」が人気を集めています。
このイベントは都内の医療機器メーカーなどが企画し、先月29日から今月7日までの10日間の日程で行われています。

参加しているランナーは合わせて100キロが目標で、走った距離はGPSを使って集計されインターネット上にランキング形式で公開されます。

マラソン大会が全国各地で中止となっている影響もあり、当初、5000人程度の参加を見込んでいた今回のイベントには、およそ2万4000人がエントリーしているということです。

イベントを企画した日本シグマックスの池森英俊マネージャーは「参加者が想定を大きく超えて驚いていて、目標を持って走りたいというランナーの思いを感じる。競い合いながら楽しんでもらいたい」と話しています。

バーチャルマラソン参加者は

さいたま市浦和区の37歳、小峰悠子さんは一般ランナーの参加が取りやめとなった3月の東京マラソンをはじめ、出場を予定していた4つのマラソン大会で走ることができなくなり、「バーチャルマラソン」への参加を決めました。

ふだんは1か月に合わせておよそ300キロを走っていましたが、マラソン大会の中止や外出自粛の要請などを受けて走る距離が大幅に減り、体重も増加傾向にあったということです。

しかし「バーチャルマラソン」という目標ができたことで再び走る距離が増え、今回のイベントでは4日までに合計100キロを走り抜いたということです。

小峰さんは「目標ができたことで仕事で疲れていても走ろうと思うようになれて、またモチベーションを上げるきっかけになった。ランキングも刺激になってまた走ることに意欲的になれている」と話していました。