“電気で抗菌効果” 新たな繊維を開発

“電気で抗菌効果” 新たな繊維を開発
大手電子部品メーカーの「村田製作所」と繊維メーカーの「帝人フロンティア」は、抗菌効果がある繊維を開発しました。繊維が伸び縮みする時に微弱な電気が発生して、細菌を減らす効果があるということです。
村田製作所の村田恒夫会長兼社長と帝人フロンティアの日光信二社長が、大阪市内で記者会見して発表しました。

新たに開発された繊維は、伸び縮みする際に微弱な電気が発生します。

電気が細菌を減らし、繊維に抗菌効果をもたせることができるということです。

抗菌効果のある繊維は数多くありますが、一般的に金属や薬剤などが使われているということです。

新たな繊維は、繊維自体に抗菌効果があるため、薬剤などを使う必要がなく、環境にも優しいと会社は説明しています。

スポーツウエアなどの衣類や靴下、マスクなどに使うことを想定し、今年度中に販売を始めたいとしています。

これまでの研究で、細菌だけでなくウイルスに対しても効果があることが確認できていて、新型コロナウイルスについても検証を進めているということです。

村田製作所の村田会長兼社長は「“電気の繊維” は無限の可能性を秘めた未来の繊維だ。新たな価値の創造に挑戦したい」と述べました。