スウェーデン 死者4500人超に 責任者 対策不十分と認める

スウェーデン 死者4500人超に 責任者 対策不十分と認める
新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、比較的緩やかな独自の対策を続けてきた、北欧のスウェーデンでは、死者が4500人を超え、対策の責任者は地元メディアに対し「今よりも、もっとうまくできたはずだ」と述べ、対策が十分ではなかったことを認めました。
スウェーデンでは、50人以上の集会を禁止しているものの、飲食店は一部のサービスを除いて営業を続けるなど、厳しい外出制限の措置をとるイギリスなどとは異なり、比較的緩やかな独自の対策を続けてきました。

政府は、人との間に十分な距離をとることなど、個人が責任をもって行動するよう呼びかけてきましたが、感染者は4万人を超え、死者も4500人以上となっています。

感染対策を主導する保健当局のテグネル氏は、3日、地元ラジオのインタビューで「今よりも、もっとうまくできたはずだ」と述べ、対策が十分ではなかったと認めました。

そして、今後、ほかの国々が制限を緩和していく中で、スウェーデンがとるべきだった対策は明らかになるだろうと述べました。

スウェーデンでは、亡くなった人の9割が70歳以上で、その半数は高齢者施設に集中しているということで、専門家などからは、政府の対策に批判が強まっていました。

また、ノルウェーとデンマークは、今月15日から入国制限を一部解除し、相互の行き来を再開しますが、スウェーデンについては、死者の数が多いなどとして、対象から除外しています。