宣言解除後初の日曜 1都3県の「自粛率」35%上回る 新型コロナ

宣言解除後初の日曜 1都3県の「自粛率」35%上回る 新型コロナ
新型コロナウイルス対策でどれだけ外出を自粛したかを示す指標「自粛率」について国立情報学研究所などが推計したところ、緊急事態宣言が解除されて初めての日曜日となった首都圏の1都3県では、引き続き自粛率が35%を上回りました。
これは国立情報学研究所やキヤノングローバル戦略研究所などのグループが、NTTドコモの携帯電話の基地局の情報をプライバシーを保護したうえで分析しました。

「自粛率」は住宅が多い地域の昼と夜の人口の差から、どれだけ外出したかを推計し、ことし1月の平均値と比べて外出が減った割合です。

その結果、先週緊急事態宣言が解除された首都圏の1都3県では、最初の日曜日となった先月31日の自粛率は
▽東京都が前の週から8.8ポイント下がって44.4%
▽神奈川県が前の週から9.2ポイント下がり42.2%
▽埼玉県が前の週から8.3ポイント下がり37.8%
▽千葉県が前の週から9.5ポイント下がり36.4%となり
引き続き35%以上となりました。

一方、平日だった6月1日は首都圏の1都3県では、
▽東京都が前の週から14.4ポイント下がって31.2%
▽神奈川県が前の週から11.7ポイント下がり29.6%
▽埼玉県が前の週から10.0ポイント下がり23.9%
▽千葉県が前の週から12.8ポイント下がり22.5%で
いずれも日曜日に比べて月曜日の方が自粛率の下がり幅は大きくなっていました。

分析を行った国立情報学研究所の水野貴之准教授は「日曜日は不安であれば外出を自粛できる一方、平日は会社に出勤せざるをえない状況になっているとみられる」と話しています。

5月31日 日曜日の自粛率

▽北海道28.5%
▽青森県16.6%
▽岩手県24.2%
▽宮城県25.5%
▽秋田県22.0%
▽山形県27.7%
▽福島県28.3%
▽茨城県30.2%
▽栃木県31.9%
▽群馬県31.2%
▽埼玉県37.8%
▽千葉県36.4%
▽東京都44.4%
▽神奈川県42.2%
▽新潟県26.4%
▽富山県33.0%
▽石川県32.5%
▽福井県24.6%
▽山梨県30.7%
▽長野県28.7%
▽岐阜県33.4%
▽静岡県30.6%
▽愛知県36.3%
▽三重県29.4%
▽滋賀県32.8%
▽京都府34.9%
▽大阪府36.2%
▽兵庫県36.5%
▽奈良県34.4%
▽和歌山県30.4%
▽鳥取県22.9%
▽島根県30.6%
▽岡山県31.9%
▽広島県31.4%
▽山口県29.7%
▽徳島県29.9%
▽香川県29.6%
▽愛媛県27.0%
▽高知県30.6%
▽福岡県30.7%
▽佐賀県20.2%
▽長崎県20.8%
▽熊本県26.7%
▽大分県31.0%
▽宮崎県24.4%
▽鹿児島県18.9%
▽沖縄県20.8%

(小数点第2位以下四捨五入)

6月1日 月曜日の自粛率

▽北海道8.9%
▽青森県4.9%
▽岩手県8.2%
▽宮城県9.5%
▽秋田県5.8%
▽山形県7.2%
▽福島県7.3%
▽茨城県13.8%
▽栃木県10.1%
▽群馬県14.5%
▽埼玉県23.9%
▽千葉県22.5%
▽東京都31.2%
▽神奈川県29.6%
▽新潟県8.8%
▽富山県9.1%
▽石川県14.7%
▽福井県8.7%
▽山梨県14.7%
▽長野県8.1%
▽岐阜県16.7%
▽静岡県8.9%
▽愛知県11.8%
▽三重県5.9%
▽滋賀県14.0%
▽京都府15.8%
▽大阪府17.0%
▽兵庫県15.7%
▽奈良県17.7%
▽和歌山県11.0%
▽鳥取県5.4%
▽島根県7.7%
▽岡山県7.1%
▽広島県10.4%
▽山口県9.2%
▽徳島県9.2%
▽香川県6.6%
▽愛媛県7.0%
▽高知県8.5%
▽福岡県13.6%
▽佐賀県6.5%
▽長崎県7.7%
▽熊本県10.2%
▽大分県8.1%
▽宮崎県8.4%
▽鹿児島県4.5%
▽沖縄県8.2%

(小数点第2位以下四捨五入)