スルメイカ 初水揚げも価格低調 コロナで需要低迷影響か

スルメイカ 初水揚げも価格低調 コロナで需要低迷影響か
北海道のスルメイカ漁が解禁となり、函館市では、今シーズン初めての水揚げが行われました。初競りの最高価格は去年の4割ほどにとどまり、新型コロナウイルスの感染拡大による飲食店の需要の低迷が影響したとみられています。
ここ数年、記録的な不漁が続いている北海道のスルメイカ漁は、1日解禁されました。

函館市入舟町の漁港には、2日、午前4時前から操業を終えた漁船が戻り、イカが水揚げされました。
2日は去年の水揚げ初日とほぼ同じ1.4トンが水揚げされ、大きさは15センチほどと去年より少し大きめだということです。

市場に運ばれたイカは早速競りにかけられ、このうち水槽で生きたまま運ばれた「生けすイカ」の最高価格は1キロあたり2200円と、去年の4割ほどの価格にとどまりました。

市場の関係者は新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込む中、飲食店の需要が低迷した影響とみています。

函館魚市場の平松伸孝執行役員は「新型コロナウイルスの影響で極端な『ご祝儀相場』にはならなかったと思う。飲食店からの注文が少なく、観光客が戻らなければ厳しい状況は続きそうだ」と話していました。

漁獲量については、ことしの研究機関の調査では、日本海のスルメイカの分布密度は去年を上回っていて、回復が期待されています。

北海道のスルメイカ漁は、来年1月ごろまで続きます。