米 黒人男性死亡1週間 各地の抗議デモ 収束の見通し立たず

米 黒人男性死亡1週間 各地の抗議デモ 収束の見通し立たず
アメリカでは、白人の警察官に取り押さえられた黒人男性が死亡した事件から1週間となりますが、全米に広がった抗議デモは依然として続いていて、混乱のなか死傷者が出る事態になっています。6月1日も複数の都市で抗議デモが呼びかけられ、事態が収束する見通しは立っていません。
アメリカ中西部ミネソタ州ミネアポリスで先月25日、黒人男性が白人の警察官にひざで押さえつけられて死亡した事件から1日で1週間となりました。

事件に抗議するデモは全米に広がっていて、西部カリフォルニア州ロサンゼルスや、南部フロリダ州マイアミなど複数の都市では、週末にかけて店での略奪が起きました。

また、首都ワシントンやニューヨークなどではデモ隊の一部が過激化し、至るところで店の窓ガラスが割られたり警察車両などが放火されたりしていて、AP通信によりますと、これまでに4400人以上が拘束されたということです。

さらに、デモによる混乱の中で中西部のミシガン州やイリノイ州など5つの州で銃撃事件が起き、合わせて6人が死亡しています。

治安を維持するためワシントンなどでは夜間の外出禁止令が出されているほか、ABCテレビは、21の州でデモの現場に州兵が派遣されていると伝えています。

事件から1週間となった1日もニューヨークなど複数の都市で抗議デモが呼びかけられ、事態が収束する見通しは立っていません。
ワシントンでは31日、抗議デモの参加者の一部が暴徒化し、混乱が広がりました。

一夜明けた1日午前、抗議デモが行われたホワイトハウスの前の広場は閉鎖されて警備が厳しくなり、ホワイトハウスには近づけなくなっていました。

周辺ではレストランや商店などの窓ガラスが割られ、壁には「黒人の命は重要だ」などとペンキで大きく書かれていました。

従業員たちは落書きを消す作業に追われ、再びデモが行われる可能性があるため被害を受けないように窓ガラスに板を張っていました。

ホワイトハウスの近くには火が放たれた建物もあり、焦げ臭いにおいが残っていました。

一方、ホワイトハウスから2キロほど離れたリンカーン記念堂の前には、ミネソタ州で白人の警察官に押さえつけられて死亡した黒人男性の写真が掲げられ、訪れた市民が花を手向けたり祈りをささげたりして、死を悼んでいました。