コロナ感染のリスク高く 難病のパラ陸上選手が屋外練習を再開

コロナ感染のリスク高く 難病のパラ陸上選手が屋外練習を再開
緊急事態宣言の解除を受けて、新型コロナウイルスに感染した場合のリスクが高いとされる難病のため、半年間にわたって自宅で練習を続けてきたパラ選手も、屋外でのトレーニングを本格化させています。
陸上の車いすのクラスで東京パラリンピックの日本代表に内定している伊藤智也選手(56)は、免疫の働きが原因で手足などに障害が出る難病「多発性硬化症」で、新型コロナウイルスに感染した場合のリスクが高いとされています。

このため、緊急事態宣言が出される前からおよそ半年間にわたってほとんど外出をせず、自宅に設置した機材の上で車いすをこぐトレーニングに専念してきました。

宣言の解除を受けて伊藤選手は、拠点としている三重県鈴鹿市の競技場で、ほかに利用者がいない時間に限ってトレーニングを再開しました。

外出を自粛する中、自宅で毎日6時間に及ぶトレーニングを続けてきたことで、先週、半年ぶりに競技場のトラックで行ったトレーニングでは、400メートルでこのトラックでの自己ベストをおよそ1秒縮めたということです。

伊藤選手は「基礎疾患がある僕にとって、感染すれば死のおそれがあるので、毎日毎日、1時間1時間を丁寧に生きてきた。自己ベストが出て、自宅でできることをやってきてよかったと思える、1つの通過点になった。安全が確保できる場所にしか行かないことを大原則にしながらトレーニングしたい」と話していました。