5月前半の消費動向の指数 “レジャー消費”の落ち込み続く

5月前半の消費動向の指数 “レジャー消費”の落ち込み続く
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クレジットカードの利用情報をもとに算出した、5月前半の消費動向を表す指数は、感染拡大前と比べて30%以上落ち込んだことが、民間の調査でわかりました。4月の後半と比べると下げ幅はやや縮小しましたが、依然として、「旅行」や「外食」などいわゆるレジャー消費が大きく落ち込む傾向が続いています。
これは、データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBが、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費動向を表す指数としたものです。

それによりますと、5月1日から15日までの指数を、感染拡大前の1月後半と比較すると、30.7%の下落となり、31.7%の落ち込みとなった4月後半から、やや下げ幅を縮小しました。

内訳をみますと、
「旅行」がマイナス94.3%、
「宿泊」がマイナス93.3%、
「外食」がマイナス67.9%などとなり、
いわゆる「レジャー消費」が大きく落ち込む傾向が続いています。

一方、いわゆる「巣ごもり消費」は、
「酒屋」が40.2%、
「ネット通販」が33.5%、
動画などの「コンテンツ配信」が23.2%の、
それぞれ増加となっています。

調査を行ったナウキャストの辻中仁士社長は「レジャー消費の落ち込みが続いているが、さらに悪くなるという状況ではない。ただ、店舗の営業が再開し消費回復の動きが出てきても、元のレベルまで戻るかは予断を許さない」と話しています。