大手企業 採用面接開始 コロナ感染防止でオンライン面接広がる

大手企業 採用面接開始 コロナ感染防止でオンライン面接広がる
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来年春に卒業する大学生などを対象にした大手企業の採用面接が本格的に始まり、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンラインで面接する動きが広がっています。
日立製作所は1日、10人以上の採用担当者がそれぞれの自宅でエントリーシートなどによる1次選考を通過した学生の面接を始めました。

このうち千葉市では、担当者が自宅でタブレット端末を使って3人の学生とやり取りし、資料に目を通しながら、これまでに力を入れてきたことなどを真剣な表情で聞いていました。

会社は、ことしは企業説明会もオンラインで実施したほか、事務系の採用では最終面接まで3回ほどの面接をすべてオンラインで実施する方針で、北海道や沖縄など、これまで以上に幅広い地域から採用試験を受ける学生が増えたということです。

面接を行った日立製作所の人事勤労本部の大久保健一郎主任は「ウェブであっても、面接官は学生たちの熱量をしっかり受け止めたいと真剣に考えているので、心配せずに受けてほしい」と話していました。

官房長官「中長期的な視点で新卒者の採用を」

菅官房長官は午前の記者会見で、「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、ことし3月および4月に採用選考日程を後ろ倒しするなど、柔軟な日程の設定、インターネットをはじめ多様な通信手段を活用した面接の実施、それに特段の配慮を要請してきた。さらに学生が不安となるようなことがないよう、中長期的な視点に立って新卒者の採用を進めていただくよう、本日、関係省庁から重ねて要請する予定だ」と述べました。