広島 原爆資料館 感染症対策講じ 約3か月ぶり再開

広島 原爆資料館 感染症対策講じ 約3か月ぶり再開
新型コロナウイルスの影響でことし2月から休館が続いていた、広島市の原爆資料館は、感染症対策を講じたうえで、1日、およそ3か月ぶりに再開しました。
原爆資料館の入り口には開館前から数人が列を作り、午前8時半に開館すると、整理券を受け取って順番に入館していました。

原爆資料館では再開にあたって、密集や密接を防ぐため、当面は30分間で最大100人までに入場を制限するほか、入り口付近にサーモグラフィーを設置して来館者の体温を確認するなど、感染症対策を講じています。

館内では訪れた人たちが、被爆者の遺品などの展示に静かに見入っていました。

県内から訪れた82歳の男性は「久々に来ることができました。館内をゆっくり見て回ると涙が出てきました。戦争は二度とあってはならないと改めて感じました」と話していました。

原爆資料館の滝川卓男館長は「感染症対策が整い、きょうから開館に踏み切りました。全国の感染状況も見極めながら、被爆75年のことしは、できるかぎり多くの人に被爆の実相に触れてもらいたいと考えています」と話していました。