コロナで夏祭り中止 げたの需要開拓へ 室内履きを開発 群馬

コロナで夏祭り中止 げたの需要開拓へ 室内履きを開発 群馬
新型コロナウイルスの影響で夏祭りや花火大会の中止が相次ぎ伝統工芸品のげたの需要が落ち込んでいることから、群馬県沼田市にある工房では自宅で過ごす時間が増えた人たちに向けて室内履きのげたを作って販売しています。
群馬県の伝統工芸品に指定されている沼田市の「桐げた」は軽くて丈夫なのが特徴で、市内の「丸山下駄製造所」では毎年、夏祭りシーズン前の5月から6月にかけてげた作りの最盛期を迎えます。

しかし、ことしは新型コロナウイルスの影響で夏祭りや花火大会の中止が相次ぎ、今月の注文は去年の同じ時期と比べておよそ8割減少したということです。

このため、この工房では、テレワークなど自宅で過ごす時間が増えた人たちに向けて、げたの歯の底にゴムを貼り室内でも履けるようにした新たな製品を作り販売を始めました。

このうち、かかと側の歯を短く斜めにカットしたげたは、いすに座った姿勢でもふくらはぎの筋肉を伸ばす運動ができるということです。

「丸山下駄製造所」の高橋枝里さんは「げたは仕事場でも履きやすいしきれいな和紙を貼っているので少しでも気分が明るくなってもらえたらうれしいです」と話していました。