学校再開を前に不登校の支援団体がメッセージ

学校再開を前に不登校の支援団体がメッセージ
新型コロナウイルスの影響で長期間、休校となっていた学校が6月1日以降、各地で再開するのを前に、不登校の子どもたちを支援するNPOが、子どもたちとの向き合い方を保護者に伝える動画を公開しました。
動画を公開したのは、東京で不登校の子どもたちを支援するNPO法人「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」です。

このNPOは、休校となっていた学校が各地で再開するのを前に、子どもとの向き合い方を保護者に伝える動画を動画共有サイト「ユーチューブ」に、5月31日、公開しました。

NPOには、臨時休校が長期化したことで、不登校ではなかった子どもの保護者から「生活のリズムが乱れ、学校に行きたくないと子どもに言われ困っている」などという相談が寄せられたということです。

動画ではまず、NPO代表の奥地圭子さんが、夏休みなど長期の休みの終盤に子どもたちが学校へ行くことに強いストレスを感じることが多いことに触れ、今回の状況との類似性を指摘しました。

そのうえで、
▽オンラインでの授業のように学び方は多様でよいと考え、無理に登校を勧めず話し合うことや、
▽「学校へ行きたくない」ということばの背景にある子どもの考えに向き合う大切さなどを伝えました。

奥地さんは「子どもの声に耳を傾ける余裕がない家庭も多いと思うので、気軽に支援団体を頼ってほしい」と話していました。