英 唾かけられた女性がコロナで死亡 “唾かけは関係なし”

英 唾かけられた女性がコロナで死亡 “唾かけは関係なし”
イギリスのロンドンで、駅員の女性が新型コロナウイルスに感染していると主張する男から唾をかけられたあと、ウイルスに感染して死亡したことについて、警察は男の行為と女性の死亡に直接関係はなかったと結論づけました。
イギリス、ロンドン中心部のビクトリア駅でことし3月下旬、47歳の駅員の女性が、新型コロナウイルスに感染していると主張する男から唾をかけられたり、目の前でせきこまれたりしたあと、新型コロナウイルスが原因で死亡し、警察は駅の防犯カメラの映像や、目撃者からの証言などをもとに男の行方を追って調べを進めていました。

男の行為について、ジョンソン首相は「非常に恐ろしいことだ」と強く非難していました。

イギリスメディアによりますと、唾をかけたとみられる57歳の男は抗体検査で陰性だったということで、警察は捜査の結果、唾をかけられたことによって女性がウイルスに感染したことを裏付ける証拠はなく、男の行為と女性の死亡に直接関係はなかったと結論づけました。

イギリスでは鉄道の駅で働くスタッフやタクシーの運転手などが唾をかけられたり、目の前でせきこまれたりするケースが相次いで報告されるなど大きな問題となっています。