北九州 新たに16人感染確認 8日連続で計85人に 新型コロナ

北九州 新たに16人感染確認 8日連続で計85人に 新型コロナ
北九州市では30日、新たに16人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。北九州市で感染が確認されたのは8日連続で、合わせて85人となりました。
北九州市によりますと、新たに感染が確認されたのは10歳未満の小学生の男子児童1人と、20代から80代までの男女15人の、合わせて16人です。

このうち9人は、感染者の集団が発生した小倉北区の北九州総合病院の医療スタッフで、この病院で感染が確認された人は合わせて23人になりました。

また、小倉南区の葛原小学校に通う男子児童の感染も確認され、この男子児童は今月28日に感染が確認された八幡西区の30代男性の濃厚接触者だということです。市の教育委員会は31日、この小学校の消毒作業を行うことにしています。

北九州市で30日感染が確認された16人のうち5人は感染経路が分かっておらず、この8日間で感染が確認された85人では32人の感染経路が分かっていません。

このため北九州市は、市民に対して、引き続き感染予防に努め、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけています。

一方、北九州市は30日の会見で、新型コロナウイルスの感染確認が増えていることについて、今月25日に濃厚接触者のPCR検査の方針を見直したことが要因の1つと考えられるという見方を示しました。

それまでは、発熱などの症状がみられた場合に限って濃厚接触者のPCR検査を実施してきましたが、これを見直し、症状がない人も含め濃厚接触者全員をPCR検査の対象としているということです。

会見で北九州市保健衛生部の東田倫子部長は「感染確認が増えることは覚悟の上で、検査方針の見直しを行った。感染確認増加はある面、当然だといえるが、市民は不安にならずに感染予防に努めてほしい」と話していました。

北九州 感染人数の推移

北九州市内では今月22日まで23日連続で感染が確認されていませんでした。
しかし、今月23日に3人の感染が確認されてから、
24日に3人、
25日に6人、
26日に2人、
27日に8人、
28日に21人、
29日に26人、
30日に16人と、
8日連続で合わせて85人の感染が確認されました。

このうち、32人の感染経路がわかっていません。

また、地域別にみてみますと、今月23日以降に感染が確認された人は市内に7つあるすべての区に及んでいて、
▽小倉南区で22人、
▽八幡西区で17人、
▽小倉北区で16人、
▽門司区で10人、
▽若松区と戸畑区でそれぞれ4人、
▽八幡東区で3人となっています。

このほか、北九州市内の病院や介護施設などで勤務する人や、市内の医療機関に転院したり通院したりして、市が行ったPCR検査で確認された人が、
▽行橋市で3人、
▽山口県下関市で2人、
▽中間市と直方市、築上郡、それに遠賀郡でそれぞれ1人となっています。