プロ野球のスカウト活動 来月1日から再開へ 新型コロナ影響

プロ野球のスカウト活動 来月1日から再開へ 新型コロナ影響
全国で緊急事態宣言が解除されたことを受け、プロ野球のスカウトによる高校生と大学生の練習試合などの視察が、来月1日から再び認められることになりました。
プロ野球12球団は、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されたことから、ことし秋のドラフト会議に向けたスカウト活動を自粛していました。

そして宣言の解除を受け、日本学生野球協会とNPB=日本野球機構が協議を進めた結果、高校生と大学生について来月1日からスカウトによる練習や練習試合の視察の再開を認めることで合意しました。

視察に当たっては、施設への立ち入りを制限している学校もあるため、校長や大学当局の許可を得たうえで視察の人数を制限するなどとしています。

各都道府県の高校野球連盟や大学連盟が観客を入れずに開催を検討している大会をスカウトが視察できるかどうかは今後、協議することにしています。

またNPBによりますと、社会人野球を統括する日本野球連盟からも活動を再開することについて了承を得ているということです。

ドラフト会議に向けては、全日本大学野球選手権や夏の甲子園などの大会が相次いで中止となり、スカウトからは「例年以上に選手の実力の見極めが難しい」という意見がある一方、プロを目指す選手からも「スカウトへのアピールの場が減った」などと不安の声も上がっています。