長崎に停泊 集団感染のクルーズ船 全員の陰性確認 31日出港へ

長崎に停泊 集団感染のクルーズ船 全員の陰性確認 31日出港へ
新型コロナウイルスの集団感染が確認された大型クルーズ船について、長崎県は、船に残る全員の陰性が確認されたとして31日、長崎港を出港し、フィリピンに向かう予定になったと明らかにしました。
三菱重工業長崎造船所の香焼工場に停泊しているイタリア船籍の大型クルーズ船、「コスタ・アトランチカ」では、当初いた620人余りの乗組員のうち149人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。

29日行われた長崎県の記者会見で、福祉保健部の中田勝己部長は大型クルーズ船について、28日までに船に残る全員の陰性が確認されたとして、31日午前11時に長崎港を出港し、フィリピンに向かう予定になったと明らかにしました。

一方、感染が確認され、現在、長崎市内の指定医療機関に入院しているクルーズ船の乗組員4人は退院までは市内にとどまり、その後、出国する予定だということです。

中田部長は「入院患者が退院するまで県としてしっかり対応したい。出港をもってゴールということでなく、今後も、可能なかぎりの感染経路の特定やクルーズ船を受け入れるうえでの体制整備を進める」と話しています。