つり革に触りたくない人へ 金属製フックを町工場が開発 千葉

つり革に触りたくない人へ 金属製フックを町工場が開発 千葉
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため非接触型の新しいビジネスに注目が集まっています。こうした中、千葉県の町工場は手を触れずにつり革をつかんだりボタンを押したりすることができる金属製のフックの製造を始めることになりました。
千葉県柏市の金属加工会社は、工作機械の部品などを製造していますが、感染拡大の影響で先月の売り上げは去年の同じ月と比べて半分に減っています。

この会社は非接触型の製品への関心が高まると見て金属加工の技術を生かし、手のひらサイズのフックの製造を始めることになりました。

このフックはチタン製で、手に持って動かしやすいようにカーブの角度などを工夫したということで直接手を触れずに電車やバスのつり革や手すりをつかんだり、エレベーターなどのボタンを押したりすることができます。

会社では、今月26日からクラウドファンディングで商品の製造に必要な資金を集め、今後、ネットでの販売も予定しているということです。

藤恵工業の伊藤啓悟専務は「感染拡大の影響で仕事がなくなったが、チャンスと捉えてフックの商品を開発しようと考えた。つり革に触りたくない人など一定のニーズはあると見ている」と話していました。