神奈川県藤沢市の江の島では、1か月余り閉鎖されていた駐車場が、県内に住む観光客の利用を念頭に、29日から再開されました。

神奈川県の湘南エリアでは、緊急事態宣言が出されたあとも一時、多くの人が訪れたことから、藤沢市の江の島では先月18日から島内にある、およそ700台分の駐車場がすべて閉鎖されていました。

宣言の解除を受けて初めての週末を迎えるのを前に、29日から駐車場が再開されることになり、市の職員らが江の島の入り口の道路に設置していた、駐車場の閉鎖を知らせる看板を取り外しました。

また、島内に設置していた不要不急の外出の自粛を呼びかける看板も取り外され「お互いの距離を保つなど、新しい生活様式を実践して、江の島観光をお楽しみください」と記された看板に付け替えられました。

今のところ、県をまたがない県内の観光客の利用を想定しているということです。

地元住民や商店からなる江の島振興連絡協議会の湯浅裕一会長は「江の島も再開に向けて、ようやく動き出しました。1か月半は我慢の時で、とても長かったですが、まだ感染が完全に収まったわけではないので、少しずつまた江の島に来てもらえるようになるといいです」と話していました。