愛知県 コロナ感染者の個人情報 HPに誤掲載で賠償金支払いへ

愛知県 コロナ感染者の個人情報 HPに誤掲載で賠償金支払いへ
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愛知県は、新型コロナウイルスの感染状況などを載せているホームページに、誤って県内の感染者の氏名などを掲載した問題を受け、情報が掲載された感染者全員に1人当たり2万円から4万円の賠償金を支払うと発表しました。
愛知県は、今月5日、新型コロナウイルスの感染状況などを載せているホームページに、誤って、前の日までに県内で感染が確認された延べ495人の入院先などの個人情報を掲載し、このうち390人余りについては氏名も掲載していたと発表しました。
この問題で愛知県は28日、改めて記者会見を開き、情報が掲載された感染者全員に賠償金を支払う方針を発表しました。

1人当たりの賠償額は、氏名が掲載された人には4万円、氏名は掲載されなかった人には2万円としていて、こうした金額は、個人情報の漏えいに関する過去の裁判の判決を踏まえて決めたということです。

愛知県は、これまでのところ誤って掲載した個人情報がほかのウェブサイトに掲載されたりデータが悪用されたりした例は確認できていないとしていますが、賠償金を支払う方針を対象者全員に連絡し、ことし7月下旬以降に、承諾を得られた人から支払う予定だいうことです。

愛知県感染症対策局の岡本範重局長は「患者や県民には、改めて深くおわび申し上げる。再発防止に全力で努めたい」としています。